5月15日 振動コンベア。そして振動モーターって一体何だあ。
下記の動画は過去製作した振動コンベアの試運転の様子だ。振動コンベアとは振動させて物を運ぶ装置だ。部品点数は少なくメンテナンスも必要なく省エネ機器の筆頭と言える。このビデオのコンベアは共振式だ。振動コンベアには大きく2つの種類がありひとつがこの共振式。そしてもう一種類が今現在図面描きしている強制式だ。
書いて字のごとく強制式は振動体である搬送部トラフそのものを振動させ運搬する。一方共振式は直接搬送部を振動させるのではなくバネ、ゴムブッシュ等の部品を介して搬送部トラフへ振動を伝え運搬する。この共振式は設置した床に対する振動が少なくて済む。一方強制式は床に対する振動の強さは大きい。だが強制式の方が部品点数は少なくより安価にできる。
このビデオの共振式は傾斜搬送部を設けそこをわざわざ搬送物を登らせる。その上部に磁選機を取り付け鉄クズ等を除去している。部分傾斜搬送させているのはjなるべく磁選機の能力が発揮できるような工夫だ。納入してかなり月日は経つが設置当初は搬送量の認識の違いもありかなり手こずりお客様にもご迷惑をお掛けした。いまさらですがその際はご面倒お掛けし申し訳ありませんでした。
ここで言う振動コンベアはいずれも振動モータを使用したコンベアだ。では振動コンベアで使用するその振動モータとは一体如何なる物なのか。一体振動モータとはどういう構造かと言うと。簡単な構造だ。巻き線部から両側にシャフトが出ておりそこに錘、ウエイトが取り付いているだけだ。
詳細は下図の通り。両側のウエイトが回転することにより振動する。そのウエイトは固定ウエイトと調整ウエイトがあり調整ウエイトを動かし調整することにより振動モータの振動力、遠心力の大きさを制御できる。通常、そのウエイト調整は簡単でボルトを緩め位置決定後締めつけるだけでできる。
只今真っ最中の強制式振動コンベアの設計だ。その振動コンベアを製作するに当たってどうしても頭に入れておかねばならない内容がある。今回はそれを記載する。自分にとっては備忘録とも言える。
先ず強制式での振動を起こす振動モータは通常2台並べて設置する。実際稼働さえ物を運搬する場合重要なのが回転方向だ。2台共同じ回転方向では振動が円を描くような向きにに作用する。ところが互いに逆回転させるとスムーズに上下垂直の振動の向きになる。必ず取り付けた2台の振動モータは互いに逆回転させるようにしなければならない。
次の絵は実際振動方向が上下になる原理を説明している。ここに同期運動という言葉があるのこの【同期】。2台の振動モータを並べ運転開始すると当初は回転の向き位置が一致しない。例えば右側の振動モータのウエイトの位置が真下0度の位置にあったとする。その同時間に左側の振動モータのウエイトの位置が真下0度の位置にあるとは限らない。ところが運転開始後そのまま回転させているといつの間にか回転方向が一致するようになる。例えば右側の振動モータのウエイトの位置が真上180度の位置にあるとその同時間に左側のウエイトが全く同位置真上180度の位置にある。それを同期と言いその同期のお陰でスムーズな上下振動で物を運搬できる。
振動コンベア製作にとって最も重要なのが重心だ。その重心を起点にばねそして振動モーターの位置を決める。重心が2点のばねの中心となるように。そして振動モーターの中心より引っ張った線が必ず重心を通るようにする。
最後に振動コンベアとは関係はないのだがこの振動モータを取り付け実際身近に起きているトラブルに接する機会がある。それはホッパあるいはサイロの棚吊り、ブリッジ防止のために取り付けた振動モータ(バイブレータ)がその取付架台ごと振動で溶接が割れ外れると言う現象だ。原因を調査すると殆どが振動モータ(バイブレータ)架台を全溶接で相手側ホッパ、サイロに取り付けている。必ず角は付けずにタップ溶接で取り付けなければならない。
それでは又です。
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