8月2日 最新連続コンベア式木材汚泥乾燥機「何でも乾(かわ)くん」の秘密。【付着】。
今でこそどんな物でも付着しませんよ。如何なるひっつくものでも決して乾燥機で詰まる事はありませんよ。と「大言壮語」しているが、乾燥機内に付着なくどんな物でも乾燥でき排出できるようになったのは実のところごく最近だ。付着については長期に渡り散々苦しめられ、何度も試行錯誤を繰り返し、幾度も作っては壊し作っては壊しを繰り返した。この付着対策には寝ても覚めても頭を悩ませそれこそ汗水垂らし手足を動かし行く末を見つめ一時はあきらめようかと考えた時期もあった。目の前にある今度こそは成功だとの思いで新たに改造した乾燥機へ乾燥処理物を投入し排出口で待つがいくら待っても出て来ない。それでもあきらめずに待つがとうとうしびれを切らし乾燥機をばらし中を覗き込む。案の定羽根に乾燥処理物はどっぷりとひっつき棒状に埋まってしまっている。その光景を何度眺め頭を垂れた事か。その失意に息絶え絶えとなり心を落ち着けるにしばらくの時間を要する。目の前は真っ白になり今にも倒れ込みそうな体を自分自身で必死に励まし何とか立ってはいる。周りに目をやる余裕すらなく顔面蒼白な自分へ我が町工場の職人らから声を掛けられようやく正気に戻る。その繰り返しだった。その連続だった。
だが今現在は違う。もうそんな事する必要はなくなった。もうあの呼吸をすることすら億劫な暗黒の時間を過ごすことはなくなったのだ。今では乾燥機を安心して見ることができる。現在は決して乾燥機内部へ付着はなしに必ず乾燥されて排出される。心落ち着いて乾燥機の稼働を眺めることができる訳だ。そこまで至ったのは決して自分だけの力ではない。いやむしろ自分の力ではなく我が零細町工場の職人等の力によるものと言える。決してあきらめず一つも愚痴そして嘆くことなく作っては壊し作っては壊しを繰り返す。黙々とただ手足を動かし組み立て様子を眺め壊しそして改造する。失敗した理由をそれぞれが探り考える。アイデアを出し合いそして作り又壊す。そこには不平不満などなく決して嘆くことなくそして諦めない。ただひたすら考えそして作り壊すの繰り返しだった。
お陰さまで最新式乾燥機での乾燥テストで乾燥できず排出されなかった物は一つもない。ようやく本当に付着のない乾燥機が完成している。一応一つの目標には到達したと言えるだろう。だが、今現在は次なる乾燥テストの空いた時間を見計らって又しても改良に手を掛けている。それはものづくり野郎であれば分かるはずだ。ものづくりには終わりはない事を。
しかしこれで首がぐるぐる回れば言う事ないしそれは何も私個人だけではなく日本国経済が潤えばそれに越したことはないはずだ。やはり「大言壮語」に違いない。
それでは又です。
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